株主・投資家の皆さまにおかれましては、日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
今般、エバラ食品グループは、2033年度に向けた長期ビジョンと新中期経営計画を発表しました。策定にあたっては、役員から中堅社員まで一丸となって当社グループの強みを再確認した上で、この先10年を見据えてどうあるべきかを徹底して考え、「10年後のありたい姿」を「おいしさ、たのしさ、あたらしさで食カテゴリーを創造する企業」と定めました。
前中期経営計画Unique 2023(2019~2023年度)では「コア事業による収益強化と戦略事業の基盤確立」、「"エバラらしく&面白い"ブランドへの成長」を基本戦略とし、連結数値目標として「営業利益28億円」「ROE 6%」「海外売上高20億円」を掲げ、前の2つの目標については2020年度に前倒しで達成し、海外売上高についても2023年度、無事達成することができました。これらも各事業において、価値提案型の施策を通じてお客さまとの接点強化に努めていただいた従業員の努力の賜物と考えております。
一方で、昨今の原材料やエネルギー価格高騰の進行により、商品の価格改定や各種コストの効率化に努めたものの、直近年度においては減益傾向となっております。
新中期経営計画Ebara Reboot 2026(2024~2026年度)では、「構造改革」と「成長投資」を通じて、再び利益拡大の軌道にのせていくため、適正な経営資源投下による売上形成・利益最大化に取り組むことを重要方針と捉えています。基本戦略として「既存事業/領域を磨き上げ、高収益化を追求」するとともに、「新市場/新価値創造による新たな成長軌道を確立」していきます。さらに「従来の枠組みに捉われない経営基盤改革の深化」を通じて、従業員がやりがいをもって仕事に取り組み、成長する「挑戦と成長のサイクル」を回すことで持続的な価値を提供してまいります。
連結数値目標として中計の最終年度となる2026年度において、「EBITDA 40億円」「海外売上高5%以上」を目指します。また、株主還元に関しましては、総還元性向50%以上を目標に安定した株主還元を継続し、業績と連動した配当及び機動的な自社株買いの実行を検討してまいります。
挑戦と成長のサイクルによる持続的な新価値の提供を通じて、独自性のある商品・サービスで人々の食生活に貢献し、社会に必要とされる存在となることを目指してまいります。今後とも変わらぬご支援を心よりお願い申しあげます。
代表取締役社長
森村 剛士