会員制スーパーでも大人気! おうちパーティーが華やかになる ロティサリーチキンの上手な捌き方&おうちレシピ
とある会員制スーパーでは、毎年クリスマスシーズンになると長蛇の列ができるほどの人気を誇るロティサリーチキン。鶏を1羽丸ごと焼いたそのインパクトは、パーティーの主役メニューのひとつです。そこで今回は「ロティサリーチキンを余すところなく食べるための捌き方」&「おうちで作れる"ロティサリーチキン風"レシピ」をご紹介します。
■ロティサリーチキンとローストチキンの違い
クリスマスの定番料理である鶏の丸焼き。なかでもここ数年、会員制スーパーなどで注目を集めているロティサリーチキンですが、ローストチキンとの違いは一体どこにあるのでしょうか。そこでエバラ食品が誇る“お肉博士”こと田中敬二に、両者の違いについて尋ねたところ、「両者の違いは作り方、特に“焼き方”にあります。ロティサリーチキンは、丸鶏をゆっくりと回転させながら焼きます。鶏の脂を落としながら焼き上げるため、脂っこくなく皮はパリパリに。逆に、ローストチキンはオーブンなどで回転させずに焼き上げます。うま味を閉じ込めつつ、ふっくら仕上がります」とコメント。両者とも材料や味付けに大きな違いはありませんが、焼く方法が異なるため食感に違いが出るとのこと。専門店では「ロティサリーオーブン」といった、360度回転させながら焼き上げる専用の機器が使われています。
■徹底解説!ロティサリーチキンの捌き方
買ってきたはいいものの、ロティサリーチキンの上手な捌き方がわからないという方は多いのではないでしょうか。「家にある道具で捌けるの?」「どこから捌けば良いの?」と迷わないよう、今回は自宅にある道具できれいに捌く方法を徹底解説。手順を身につけておけば、パーティーシーンで活躍すること間違いなしです。
用意するもの
・包丁(またはナイフ)
・キッチンばさみ
(・フォーク…肉が動くのをおさえられる)
手順 1. レッグ(もも肉)を切り離す
レッグに紐が付いている場合、まずは紐をキッチンばさみで取り除きます。
レッグの付け根部分の皮を包丁でカットし、指で肉と肉との間の筋膜を剥がしていくと白い軟骨が見えてくるため、その外側に包丁の刃を入れ切り落とします。レッグに軟骨が付いていれば正解です。
手順2. 手羽を切り離す
レッグ同様に関節の根元部分に包丁の刃を入れ、手羽の部分を切り離します。
手順3. むね肉を切り離す
中心部分にある骨を確認します。
魚の三枚おろしの要領で骨に沿って包丁を入れ、左右のむね肉を切り離します。
手順4. 骨周囲のお肉を剥がす
骨の周囲に付いた細かいお肉を、手で剥がします。
※手順2は最後でも構いません。
✔︎きれいに捌くポイント
お肉を切るのではなく、骨からお肉を剥がすといったイメージです。筋肉と筋肉の間には、いわゆる“スジ”と呼ばれる筋膜がありますが、そのスジの間に刃を入れるときれいに解体できます。
■ロティサリーチキンで作るアレンジメニュー
メインディッシュとしてテーブルを彩るロティサリーチキン。そのままでも十分おいしいですが、下味のついたロティサリーチキンはアレンジもおすすめ。余った部位や、捌いた際に細かくなったお肉は、アレンジメニューに変身させましょう。
ロティサリーチキンでクロワッサンサンド
<材料>2人分
ロティサリーチキン(市販)・・・適量(約100g)
※あらかじめほぐれている骨周りの細かい肉がおすすめです。
リーフレタス・・・2枚
トマト(薄切り) ・・・1/2個
紫たまねぎ(薄切り) ・・・適量
スライスチーズ・・・2枚
クロワッサン・・・2個
[合わせ調味料]
エバラ黄金の味・・・大さじ1
ケチャップ・・・大さじ1
<作り方>
(1)ロティサリーチキンは粗くほぐし、[合わせ調味料]で和えます。
(2)クロワッサンに切り込みを入れ、(1)・レタス・トマト・紫たまねぎ・チーズをはさんで、出来あがりです。
ロティサリーチキンで和風ポトフ
<材料>4人分
ロティサリーチキン(市販)・・・適量(約100g)
※コクのあるもも肉がおすすめです。
じゃがいも(4つ切り)・・・2個
たまねぎ(くし形切り)・・・1個
にんじん(乱切り)・・・1本
セロリ(乱切り)・・・1/2本
エバラプチッと鍋 寄せ鍋・・・2個
水・・・600ml
パセリ(みじん切り)・・・適宜
<作り方>
(1)鍋に「プチッと鍋」と水を入れて火にかけ、じゃがいも・たまねぎ・にんじん・セロリを加えて煮込みます。
ロティサリーチキンで時短カレー
<材料>6皿分
ロティサリーチキン(市販)・・・適量(約300g)
※ホロホロとした食感のむね肉がおすすめです。
たまねぎ(薄切り) ・・・2個
エバラ横濱舶来亭カレーフレーク こだわりの中辛・・・1袋(180g)
水・・・750ml
サラダ油・・・適量
ごはん・・・適量
にんじん・紫キャベツのラペ ・・・適宜
<作り方>
(1) 厚手の鍋に油を熱し、たまねぎを炒めます。
(2)粗くほぐしたロティサリーチキンと水を加えて、ひと煮立ちさせます。
(3)一度火を止めて、「横濱舶来亭カレーフレーク」を加えてよく溶かし、時々かき混ぜながら弱火で約10分煮込んで、出来あがりです。
※お好みでラペを添えてお召しあがりください。【お役立ちコラム 1】パーティーを盛り上げる!簡単「黄金の味」ディップ
むね肉など淡白な味わいの部位は、ディップで味を変えて楽しむのもおすすめです。そこでBBQのプロである田中に、「黄金の味」を使った簡単ディップの作り方を教えてもらいました。
・黄金の味(大さじ4)+ケチャップ(大さじ4)=定番BBQソース
・黄金の味(大さじ4)+ブルーベリージャム(大さじ2)=甘辛ベリーソース
■想像以上に簡単!「黄金の味」で作るロティサリーチキン風
一見するとハードルが高そうに感じられる丸鶏を使った料理ですが、オーブンにおまかせで出来るロティサリーチキンは、実は想像以上に簡単なパーティーメニューのひとつ。専用のロティサリーオーブンがなくとも、表面に油を塗ることで皮はパリパリの仕上がりに。「黄金の味」がお肉にじんわりと染み込んだ焼き立てならではのおいしさを、おうちで味わってみてください。
<材料>4~5人分
丸鶏(下処理済みのもの)・・・1羽(約1.5㎏)
エバラ黄金の味・・・300g
ローズマリー・・・3~4本
オリーブ油・・・適量
[詰め物]
セロリの葉、パセリの茎など・・・適宜
[焼き野菜]
じゃがいも、たまねぎ、にんじん、にんにく、マッシュルーム、ミニトマトなど・・・適宜
<作り方>
(1)丸鶏は表面とおなかの中を水洗いして水気を拭き取り、皮目をフォークで数ヶ所さします。
(2) (1)をポリエチレン袋に入れ、「黄金の味」を加えて約30分漬け込みます。
(3)オーブンを220℃に予熱します。
(4)天板にオーブンシートを敷き、汁気をきった(2)をのせ、表面にオリーブ油を塗ります。この時、セロリやパセリがあればおなかの中に詰め込み、お好みで[焼き野菜]をまわりに並べます。
(5)220℃のオーブンで約30分焼き、アルミホイルをかぶせてさらに約20分焼いて、出来あがりです。
※途中で天板の油を全体に回しかけながら焼くと、きれいな焼き色に仕上がります。
※「黄金の味」と鶏肉をジッパー付きの保存袋に入れ2〜3時間寝かせると、さらにうま味を閉じ込めることができます。
※焼く前に、鶏肉の表面に薄くオリーブ油を塗ると、焼きあがりがパリッとします。
※焼き時間は丸鶏のサイズに合わせて調整してください。900g程度の小ぶりなものなら1時間、1.3kg程度の大ぶりなものなら1時間半が目安です。
【お役立ちコラム 2】冷凍丸鶏をおいしく調理するコツ
冷凍の丸鶏を使う際は、お肉のうま味である“ドリップ”を逃さないよう解凍することが重要です。焼きムラを防ぐためにも、冷蔵庫でゆっくり時間をかけお腹の奥まできちんと解凍することがポイント。早く解凍したい際は、ジッパー付きの保存袋に入れた丸鶏をボウルなどに入れた氷水に浸し、冷蔵庫の最下段に置いて30分おきに氷を変える方法もあります。
冷凍丸鶏を使う際のポイント
✔︎解凍時に他の食材に菌が移らないよう、ジッパー付きの保存袋などで覆う
✔︎丸鶏から漏れ出た水分がしたたり落ちないよう、冷蔵庫の最下段に入れる
✔︎丸鶏のおなかの中に手を入れ、中まで解凍できているか確認する
エバラ食品工業株式会社 コミュニケーション部 田中敬二
バーベキュー上級インストラクター / お肉検定1級
2004年 エバラ食品工業株式会社 入社 仙台と大阪にて営業を担当
2014年 エバラバーベキューエキスパートチーム(EBET)活動開始
2015年 商品開発を担当
2016年 宣伝企画を担当